[KEKB Bunch Feedback Group]

株式会社デジテックス研究所社製ベータトロンチューン測定用ボードEPICS Device Support(Japanese)


by とびやま まこと(Makoto Tobiyama)/KEKB ビームモニターグループ

警告
以下の記述に関しては、意図する、しないに関わらず多くの誤り、誤解が含まれていると思われますので、決して信用してはいけません。これを信じて起きた損害に関しては、当方は一切責任を持ちません。


If you need contact with the author, please E-mail makoto.tobiyama@kek.jp.
目次

1.はじめに

17K53はベータトロン周波数測定用のインターフェースボードです。機能としては、スペクトラムアナライザからのsweep信号をdown convertしてベースバンド信号とする高周波部と、その信号を水平鉛直に切り換えるRFスイッチ、それぞれの信号強度を変えるattenuator部からなります。このうちコントロール出来るのはRFスイッチとattenuatorだけです。 VME2幅のモジュールです。

ベータトロンチューン測定システム(PDF 150kB)


2.VMEバスレジスタ

17K53ボードのI/Oマップは以下の通りです。

3.EPICS環境

本デバイスサポートは、EPICS R313改訂版で開発したものです。EPICSそのものに対する説明、入門出家入道遁世については専門家に帰依するなり、コントロールグループのページをご参照なさるなり勝手になさってください。動作はPPC750およびPPC603で確認しています。

4.コードの概要

特に目新しい機能は使っていませんので、コードのみを以下に示します。 dbdファイルの中で次のように定義します。
device(longin,VME_IO,devLiK53,"K1753")
device(longout,VME_IO,devLoK53,"K1753")

初期化ファイルはdevK53Cnfigで、ベースアドレスが0x23000000で1枚使うとすると、

devK53Config(1,0x23000000)

の様に指定します。

5.EPICSデータベースサンプル

このデバイスサポートで使うデータベースをまとめると、以下の様になります。
DTYPRecordSignalNameFunctionRemarks
K1753longin0($USER):HATT_R水平励振attenuation読み
K1753longin1($USER):VATT_R鉛直励振attenuation読み
K1753longin2($USER):CNTL_Rコントロールレジスタ意味はwriteと同じ
K1753longout0($USER):HATT水平attenuation
K1753longout1($USER):VATT鉛直attenuation
K1753longout2($USER):CNTLコントロール

6.スタートアップファイルサンプル

1枚の17K53ボードを使用する時のスタートアップファイル(の関係部分)は次のようになります。
dbLoadRecords("fbppcApp/Db/FBH_TUNE.db","user=FBH:TUNE , chan=C0")

devk53Config(1,0x23000000)

iocInit

7.おわりに

VMEベータトロンチューン測定ボード17K73のEPICSデバイスサポートおよびデータベースについて紹介しました。
Makoto Tobiyama
6/Mar/2001

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