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松定プレシジョンHAR-1R100用EPICSデバイスサポート(Japanese)


by とびやま まこと(Makoto Tobiyama)/KEKB ビームモニターグループ

警告
以下の記述に関しては、意図する、しないに関わらず多くの誤り、誤解が含まれていると思われますので、決して信用してはいけません。これを信じて起きた損害に関しては、当方は一切責任を持ちません。


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目次

1.はじめに

松定プレシジョンの(多くの?)高圧電源は、GP-HVとET-32という外部コントローラ 経由でEthernetから簡単に遠隔制御が可能です。本デバイスサポートは、 このコントローラにHAR-1R100高圧電源(1kV 100mA)を接続したときのリモート 制御を行うものです。ET-32のEthernet制御部はXportなので、通常のXportと 同じ設定が可能です。

2.コマンド

1台のET-32で最大32台までのGP-HV(この先は電源と1対1接続)の制御が可能 です。GP-HV側にアドレス設定スイッチがあり、0から31までのアドレスが 設定出来ます。また、ET-32以下の全デバイスに対して一斉に指示をだす コマンドもあります。すべてのコマンドの先頭にアドレス#番号、あるいは #ALがつきます。デリミタはCRで固定です。
制御コマンドはGP-IBのようなメッセージベースのコマンドとなっています。 主に使っているものだけ示しています。

3.EPICS環境

本デバイスサポートは、EPICS R314のAsynドライバー用に開発したものです。EPICSそのものに対する説明、入門出家入道遁世については専門家に帰依するなり、コントロールグループのページをご参照なさるなりご随意にお願いいたします。 動作はLinux上の EPICS R314.9+Asyn-4.10で確認しています。

4.コードの概要

コードを以下に示します。データベースの方から頭のアドレス指定 が出来るなら、コードはぐっと単純になると思いますが、今のところ なさそう(私が知らないだけかも知れない)なので、ここは力業で 全部のアドレスに対してのコマンドを列挙しています。なので、 実際のデータベースと対応させるのは大変そうです。大規模 データベースになったときは、何らかの手段で自動生成する必要が あると思います。 単純なASYN用デバイスサポートです。

5.EPICSデータベースサンプル

サンプルファイルは以下を参照してください。

6.スタートアップファイルサンプル

スタートアップの必要部分は以下の通りです。
dbLoadRecords("db/HVPS1R100.db")

drvAsynIPPortConfigure("L3","172.19.49.xxx:10001",0,0,0)

xxxにはアドレスが入っています。念のため。xxx:の次の10001はport 10001を使うということです。 edmで作った操作パネル例、および電源などのセットアップ写真は以下のようです (edmはほんまに使いにくい。たったこれだけ 作る間に何回か発狂しかけた)。
HAR-1R100高圧電源。上にあるのは リップル観測用のオシロスコープ GP-HV(左)とET32(右)

7.まとめ

松定プレシジョン殿高圧電源制御用ET-32のデバイスサポート及びデータベースを 紹介しました。
Makoto Tobiyama
14/Feb/2012

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