[KEKB Bunch Feedback Group]

Keysightカウンター53230A用EPICS Device Supportの製作(Japanese)


by とびやま まこと(Makoto Tobiyama)/KEKB ビームモニターグループ

警告
以下の記述に関しては、意図する、しないに関わらず多くの誤り、誤解が含まれていると思われますので、 決して信用してはいけません。これを信じて起きた損害に関しては、当方は一切責任を持ちません。


If you want to contact with the author, please E-mail makoto.tobiyama@kek.jp.
目次

1.はじめに

Keysight社53230Aは350MHzユニバーサルカウンターで、Option 106でch3に6GHzまでの カウンター追加、また、Option 010で超高安定度OCXOを追加可能です。本件は このうち、CH3で500MHz近辺のRF信号周波数を測定する機能のみに特化してimplementした ものです。

2.IOコマンド

サポートするIOコマンドは以下の通りです。実際には組み合わせて使っています。
機能Command例Response例
アボートABOR(cr)
データフォーマット FORM:DATA ASC(cr)
設定CONF:FREQ 508E6, (@3)(cr)
トリガーソースTRIG:SOUR IMM(cr)
計測スタートINIT(cr)
データ読み込みFETCH?(cr)5.08874796881E+6(cr)
バッファ読み込み、クリアR? 100#230 データ

3.EPICS環境

本デバイスサポートは、EPICS R314.12.3-CSAのAsynドライバー用に開発したものです。 EPICSそのものに対する説明、入門出家入道については徳の高い専門家に帰依するなり、 古今東西の古文書、Wikiなどを調べるなどの厳しい修行が求められるかもしれません。動作はLinux (CentOS 6.8_x86_64)上の EPICS R314.12.3-CSA+Asyn-4.23で検証しています。

4.コードの概要

コードを以下に示します。なお、R?コマンドを利用したデータ読み取りは動作することは 確認しましたが、1秒に1個しかとれない(現在の分解能設定では)のでは、FETCHコマンドと 動作的に変わりませんので、使っていません。 R?コマンドでの処理は34465Aと全く同じなので、解説は省略します。

5.EPICSデータベースサンプル

サンプルファイルは以下を参照してください。

6.スタートアップファイルサンプル

スタートアップの必要部分は以下の通りです。
dbLoadRecords("db/FB_RFCOUNT2.db","USER=FBL,L=L0, A=1")

drvAsynIPPortConfigure("L0","172.19.***.***:5025",0,0,0)

7.まとめ

KeysightテクノロジのRFカウンター53230Aの EPICSデバイスサポートおよびデータベースについて紹介しました。
Makoto Tobiyama
6/Mar/2017

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