[KEKB Bunch Feedback Group]

三光社SKI-16115用EPICS Device Supportの製作(Japanese)


by とびやま まこと(Makoto Tobiyama)/KEKB ビームモニターグループ

警告
以下の記述に関しては、意図する、しないに関わらず多くの誤り、誤解が含まれていると思われますので、 決して信用してはいけません。これを信じて起きた損害に関しては、当方は一切責任を持ちません。


If you want to contact with the author, please E-mail makoto.tobiyama@kek.jp.
目次

1.はじめに

三光社のSKI-16115は32ビット独立2chの任意分周、delayです。 それぞれのチャンネルに独立に分周、delayを32ビットで設定できます。 パルス幅も8ビットで設定可能です。さらに、EP195を使い、10psステップで 出力をdelayすることも可能です。分周スタートは、外部信号と同期させる ことが可能ですが、この同期も(同期しない、常に同期、コマンド設定後1回だけ 同期)の3種類から設定できます。基準クロックは50MHzから最大720MHzまで 入力可能です。

2.IOコマンド

サポートするIOコマンドは以下の通りです。
機能Command例Response例備考
CH1分周比設定CH1:DIV 5120
CH2分周比設定CH2:DIV 230
CH1分周比読み出しCH1:DIV?5120
CH2分周比読み出しCH2:DIV?230
CH1ディレイ設定CH1:DEL 50
CH2ディレイ設定CH2:DEL 22
CH1ディレイ読み出しCH1:DEL?50
CH2ディレイ読み出しCH2:DEL?22
CH1幅設定CH1:WID 10500MHzだと2nx10、1〜255まで
CH2幅設定CH2:WID 5
CH1幅読み出しCH1:WID?10
CH2幅読み出しCH2:WID?5
EP195設定IF 10設定値×10ps(クロックによらない)、8ビット
EP195読み出しIF?10
外部同期設定SY 10で同期なし、1で常時同期、2で設定後の1回だけ同期
外部同期読みだしSY?1
データセーブSAV分周比、ディレイ、パルス幅、EP195保存

3.EPICS環境

本デバイスサポートは、EPICS R314.12.3-CSAのAsynドライバー用に開発したものです。 EPICSそのものに対する説明、入門出家入道については徳の高い専門家に帰依するなり、 古今東西の古文書、Wikiなどを調べるなどの厳しい修行が求められるかもしれません。動作はLinux (CentOS 7)上の EPICS R314.12.3-CSA+Asyn-4.23で検証しています。

4.コードの概要

コードを以下に示します。特に説明は不要と思われます。

5.EPICSデータベースサンプル

サンプルファイルは以下を参照してください。

6.スタートアップファイルサンプル

スタートアップの必要部分は以下の通りです。
dbLoadRecords("db/FB_SKIDIV.db","USER=FBDTIME,L=L0, A=1")

drvAsynIPPortConfigure("L0","172.19.46.***:60000",0,0,0)

7.まとめ

三光社のSKI16115の EPICSデバイスサポートおよびデータベースについて紹介しました。
Makoto Tobiyama
17/Jan/2018

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