[KEKB Bunch Feedback Group]

三光社SKI-17029用EPICS Device Supportの製作(Japanese)


by とびやま まこと(Makoto Tobiyama)/KEKB ビームモニターグループ

警告
以下の記述に関しては、意図する、しないに関わらず多くの誤り、誤解が含まれていると思われますので、 決して信用してはいけません。これを信じて起きた損害に関しては、当方は一切責任を持ちません。


If you want to contact with the author, please E-mail makoto.tobiyama@kek.jp.
目次

1.はじめに

三光社のSKI-17029は32ビット 32chのデジタルdelayです。 それぞれのチャンネルを32ビットでクロックカウント分delay できます。 パルス幅も8ビットで設定可能です。さらに、EP195を使い、10psステップで 出力をdelayすることも可能です。基準クロックは100MHzから最大800MHz以上まで 入力可能です。

2.IOコマンド

サポートするIOコマンドは以下の通りです。
機能Command例Response例備考
ディレイ設定CH01:DEL 220 CHはCH01からCH32まで、設定は0〜65535
ディレイ読みだしCH32:DEL? 220
パルス幅設定CH01:WID 10設定は0〜255まで
パルス幅読み出しCH01:WID?10
チャンネル出力設定CH01:ONONかOFF
チャンネル出力状態CH01?ON答えはONかOFF
EP195設定EXTD 10設定値×10ps、8ビット
EP195読み出しEXTD?10
パラメータsaveSAV

3.EPICS環境

本デバイスサポートは、EPICS R314.12.3-CSAのAsynドライバー用に開発したものです。 EPICSそのものに対する説明、入門出家入道については徳の高い専門家に帰依するなり、 古今東西の古文書、Wikiなどを調べるなどの厳しい修行が求められるかもしれません。動作はLinux (CentOS 7/CentOS 6)上の EPICS R314.12.3-CSA+Asyn-4.23で検証しています。

4.コードの概要

コードを以下に示します。 説明がいるほど面倒な訳でもありませんが、コマンドがONとかOFFの 文字列を使う、といういかれた規格になっているので、その分 efastテーブルなどを使わざるを得ず、その分device supportが面倒になっています。 タメイキ。

5.EPICSデータベースサンプル

サンプルファイルは以下を参照してください。

6.スタートアップファイルサンプル

スタートアップの必要部分は以下の通りです。

dbLoadRecords("db/DR_DEL.db","USER=BMDTIME, ST=1, L=L1, A=1")
dbLoadRecords("db/DR_DEL.db","USER=BMDTIME, ST=2, L=L2, A=1")
dbLoadRecords("db/DR_DEL.db","USER=BMDTIME, ST=3, L=L3, A=1")
dbLoadRecords("db/DR_DEL.db","USER=BMDTIME, ST=4, L=L0, A=1")

drvAsynIPPortConfigure("L0","172.19.46.xxx:60000",0,0,0)
drvAsynIPPortConfigure("L1","172.19.46.xxx:60000",0,0,0)
drvAsynIPPortConfigure("L2","172.19.46.xxx:60000",0,0,0)
drvAsynIPPortConfigure("L3","172.19.46.xxx:60000",0,0,0)

7.まとめ

三光社のSKI-17029の EPICSデバイスサポートおよびデータベースについて紹介しました。
Makoto Tobiyama
17/Jan/2018

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