[KEKB Bunch Feedback Group]

三光社SKI-20069用EPICS Device Supportの製作(Japanese)


by とびやま まこと(Makoto Tobiyama)/KEKB ビームモニターグループ

警告
以下の記述に関しては、意図する、しないに関わらず多くの誤り、誤解が含まれていると思われますので、 決して信用してはいけません。これを信じて起きた損害に関しては、当方は一切責任を持ちません。


If you want to contact with the author, please E-mail makoto.tobiyama@kek.jp.
目次

1.はじめに

三光社のSKI-20069は32ビット 8chのPINダイオードロスモニター 信号をゲーとするディレイで、SKI-17029をもとに作られています。クロックは 外部クロックではなく、内蔵の200MHzを利用していますので、外部との精密な同期は とっていません。外部から8ch共通のスタート信号(NIMレベル立ち下がり)をもらい、 そこから200MHzでゲート(信号をブロックする)スタート、ゲート幅を32ビットで 設定できます。

2.IOコマンド

サポートするIOコマンドは以下の通りで、基本的にSKI-17029と同じです。
機能Command例Response例備考
ディレイ設定CH01:DEL 220 CHはCH01からCH08まで、設定は0〜4294967295
ディレイ読みだしCH08:DEL? 220
パルス幅設定CH01:WID 10設定は0〜4294967295まで
パルス幅読み出しCH01:WID?10
チャンネル出力設定CH01:ONONかOFF
チャンネル出力状態CH01?ON答えはONかOFF
パラメータsaveSAV

3.EPICS環境

本デバイスサポートは、EPICS R314.12.3-CSAのAsynドライバー用に開発したものです。 EPICSそのものに対する説明、入門出家入道については徳の高い専門家に帰依するなり、 古今東西の古文書、Wikiなどを調べるなどの厳しい修行が求められるかもしれません。動作はLinux (CentOS 7/CentOS 6)上の EPICS R314.12.3-CSA+Asyn-4.23で検証しています。

4.コードの概要

コードを以下に示します。SKI-17029と基本的に同じです。 説明がいるほど面倒な訳ではありません。

5.EPICSデータベースサンプル

サンプルファイルは以下を参照してください。 この中で、 していますが、特筆するほどの話でもありません。

6.スタートアップファイルサンプル

スタートアップの必要部分は以下の通りです。

dbLoadRecords("db/FB_LOSSGate.db","USER=FBMLOSS, LOC=D07, L=L0, A=1")
drvAsynIPPortConfigure("L0","172.19.193.xxx:60000",0,0,0)

cssのパネル例は以下の通りです

ゲート信号例(1)

ゲート信号例(2、Delay 0.2ms Width 4ms)

7.まとめ

三光社のSKI-20029の EPICSデバイスサポートおよびデータベースについて紹介しました。
Makoto Tobiyama
28/Dec/2020

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