[KEKB Bunch Feedback Group]

ツジ電子株式会社T2917-01 I/Oモジュール用EPICS Device Supportの製作(Japanese)


by とびやま まこと(Makoto Tobiyama)/KEKB ビームモニターグループ

警告
以下の記述に関しては、意図する、しないに関わらず多くの誤り、誤解が含まれていると思われますので、 決して信用してはいけません。これを信じて起きた損害に関しては、当方は一切責任を持ちません。


If you want to contact with the author, please E-mail makoto.tobiyama@kek.jp.
目次

1.はじめに

ツジ電子株式会社T2917-01 8CH TTL IOモジュールは、 入力信号8CH、出力信号8CHをEthernetでリード・ライトする NIM 1幅モジュールです。購入は2008年11月ですが、2015年時点で 既にカタログには載っていません。(後継機らしきものがあるよう ですが)。

2.IOコマンド

IOコマンドは以下の通りです。
機能CommandResponse
CH1をHに out1 1(cr)(lf) OUT1 1(cr)(lf)
CH1をLに out1 0(cr)(lf) OUT1 0(cr)(lf)
全チャンネル Hout FF(cr)(lf)OUT FF(cr)(lf)
CH1読み込みin1(cr)(lf)IN1 1(cr)(lf)
全チャンネル読み込みin(cr)(lf)IN AA(cr)(lf)
コマンドはどうもcase sensitiveな感じがします。また、設定に 対して応答が帰るので、ここを無視する設定にする必要があります。

3.EPICS環境

本デバイスサポートは、EPICS R314.12.3-CSAのAsynドライバー用に開発したものです。 EPICSそのものに対する説明、入門出家入道については徳の高い専門家に帰依するなり、 コントロールグループのページをご参照なさるなりの厳しい修行が必要です。動作はLinux (CentOS 6.6_x86_64)上の EPICS R314.12.3-CSA+Asyn-4.23で検証しています。

4.コードの概要

コードを以下に示します。 単純なデバイスサポートなので、解説は省略します。

5.EPICSデータベースサンプル

サンプルファイルは以下を参照してください。 なお、読み取りレコードについてもscanの設定をしていません。 適当に、例えば1秒とかに設定しておいた方が良いと思います。 また、bo/biとmbboDirect/mbbiDirectが混じっていますが、 mbboDirect/mbbiDirectに慣れている方は、こちらだけで 良いと思います。

6.スタートアップファイルサンプル

スタートアップの必要部分は以下の通りです。
dbLoadRecords("db/T2917.db","L=5")

drvAsynIPPortConfigure("L5","172.19.55.xxx:10001",0,0,0)

7.まとめ

ツジ電子株式会社T2917-01 IOモジュールの EPICSデバイスサポートおよびデータベースについて紹介しました。
Makoto Tobiyama
14/Jan/2015

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