[KEKB Bunch Feedback Group]

Hittite HMC-T2100用EPICS Device Supportの製作(Japanese)


by とびやま まこと(Makoto Tobiyama)/KEKB ビームモニターグループ

警告
以下の記述に関しては、意図する、しないに関わらず多くの誤り、誤解が含まれていると思われますので、決して信用してはいけません。これを信じて起きた損害に関しては、当方は一切責任を持ちません。


If you want to contact with the author, please E-mail makoto.tobiyama@kek.jp.
目次

1.はじめに

Hittite HMC-T2100は10MHzから20GHzまでの広帯域で使用可能なSynthesized Signal Generatorです。設定桁が少ない(10MHzが最小)、周波数の安定度が イマイチ(外部から10MHz基準を与えてやると大幅に改善する)、単体での 周波数パワー等の設定が超面倒くさいなどの点ありますが、 極めて魅力的な価格で、かつプログラム機能まで持っている標準信号源です。 制御用IFは、USB/GPIB/Ethernet/Serialを持っています。

2.制御コマンド

今回implementした制御コマンドは以下の通りです。他に、sweepなどの コマンドも持っていますが、まず使うとは思えませんので さぼっています。
機能Command例Response例
リセット *RST なし
初期化FREQ:MODE CW なし
周波数セットFREQ 508.88MHZなし
周波数読み出しFREQ?508880000000 (Hz単位)
パワーセットPOW 5DBM なし
パワー読みだしPOW?5 (dBm単位)
RFスイッチセットOUTP 1
RFスイッチ読み出しOUTP?0か1、1でON

3.EPICS環境

本デバイスサポートは、EPICS R314のAsynドライバー用に開発したものです。EPICSそのものに対する説明、入門出家入道遁世については専門家に帰依するなり、コントロールグループのページをご参照なさるなり、御随意に。動作はLinux上の EPICS R314.9+Asyn-4.10で検証しています。

4.コードの概要

コードを以下に示します。 超単純なGP-IB用デバイスサポートなので、解説は省略します。

5.EPICSデータベースサンプル

サンプルファイルは以下を参照してください。

6.スタートアップファイルサンプル

スタートアップの必要部分は以下の通りです。
dbLoadRecords("db/HMCT.db","ADD=1")

drvAsynIPPortConfigure("L2","172.19.49.***:50000",0,0,0)
表示、操作用にedmを使ったパネルを作ってみました。なかなか使い方が呪われて 使いにくい(マウスの中ボタンに主要機能をassignするのは気が変としか思えない) です。

7.まとめ

Hittite社製HMC-T2100標準信号発生器の EPICSデバイスサポートおよびデータベースについて紹介しました。
Makoto Tobiyama
10/Sep/2011

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