[KEKB Bunch Feedback Group]

Mini-Circuits RC-1SP4T RFスイッチEPICS Device Supportの製作(Japanese)


by とびやま まこと(Makoto Tobiyama)/KEKB ビームモニターグループ

警告
以下の記述に関しては、意図する、しないに関わらず多くの誤り、誤解が含まれていると思われますので、 決して信用してはいけません。これを信じて起きた損害に関しては、当方は一切責任を持ちません。


If you want to contact with the author, please E-mail makoto.tobiyama@kek.jp.
目次

1.はじめに

Mini-Circuits社製RC-1SP4T-A18 RFスイッチマトリックスは、 1:4の機械式リレー(DC-18GHz)をリモートでUSB、Ethernetから 切り替え制御できるように箱に入れた物です。Ethernetからは HTTPあるいはTelnetポートを使って制御できますが、本件は Telnetポートを使い、しかも最低限の機能しかサポートしていません。

2.IOコマンド

サポートするIOコマンドは以下の通りです。
機能CommandResponse
CH選択SP4TA:STATE:チャンネル(cr)(lf) 1(lf)
CH状態 SP4TA:STATE?(cr)(lf) チャンネル(lf)
モデル名MN?(cr)(lf) MN=RC-1SP4T-A18(lf)
シリアルナンバー SN?(cr)(lf) SN=11611170***(lf)
ファームウエアFIRMWARE?(cr)(lf)D1-2(lf)
設定に対して応答が帰る(成功で1、失敗でエラーコード)ので、ここを無視する設定にする必要があります。

3.EPICS環境

本デバイスサポートは、EPICS R314.12.3-CSAのAsynドライバー用に開発したものです。 EPICSそのものに対する説明、入門出家入道については徳の高い専門家に帰依するなり、 古今東西の古文書、Wikiなどを調べるなどの厳しい修行かもしれません。動作はLinux (CentOS 6.8_x86_64)上の EPICS R314.12.3-CSA+Asyn-4.23で検証しています。

4.コードの概要

コードを以下に示します。 単純なデバイスサポートなので、解説は省略します。

5.EPICSデータベースサンプル

サンプルファイルは以下を参照してください。なお、モデル名、 シリアルナンバー、ファームウエアについては、変化する物 ではないので、PINIをYESにして、立ち上げ時に1回読むだけに してあります。もちろん、processすれば何度でも読めますが。

6.スタートアップファイルサンプル

スタートアップの必要部分は以下の通りです。
dbLoadRecords("db/DR_RFSW.db","L=L0, A=1")

drvAsynIPPortConfigure("L0","172.19.***.***:23",0,0,0)
Delphi (Rad Studio 10 Seattle)で制御パネルを作ってみました。

source file(pasファイル)はこのリンクをご参照ください。 まあ、sourceファイル(pas)だけでは物の役には立ちませんけど。

7.まとめ

Mini-Circuits社製SP4TスイッチRC-1SP4T-A18の EPICSデバイスサポートおよびデータベースについて紹介しました。
Makoto Tobiyama
9/Feb/2017

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