[KEKB Bunch Feedback Group]

Advantest TR2114 EPICS Device Supportの製作(Japanese)


by とびやま まこと(Makoto Tobiyama)/KEKB ビームモニターグループ

警告
以下の記述に関しては、意図する、しないに関わらず多くの誤り、誤解が含まれていると思われますので、 決して信用してはいけません。これを信じて起きた損害に関しては、当方は一切責任を持ちません。


If you want to contact with the author, please E-mail makoto.tobiyama@kek.jp.
目次

1.はじめに

Advantest TR2114は温度測定(4線式RTDあるいはTC)が可能なDMMです。 購入したのは大昔ですが、最近急にTCでの温度測定がしたくなり、 めろっとdevice supportを作りました。大昔のGP-IBではありますが、 意外にちゃんと読めるようです。(あまり頻繁に読むと うまくいかないようですが)。なお、今や購入時のマニュアルなど どこに行ったかわからなくなっていますが、ちゃんとwebにGPIBのコマンド 情報が載っていて、感心しました。

2.IOコマンド

サポートするGP-IBコマンドは以下の1個だけです。
機能CommandResponse
温度読み取りF3(cr)(lf) 温度データ
なお、dipスイッチの設定でHeaderを付けることも出来ますが、 もちろん邪魔なのでHeaderを付けない設定にしてあります。

3.EPICS環境

本デバイスサポートは、EPICS R314.12.3-CSAのAsynドライバー用に開発したものです。 EPICSそのものに対する説明、入門出家入道については徳の高い専門家に帰依するなり、 古今東西の古文書、Wikiなどを調べるなどの厳しい修行が求められるかもしれません。動作はLinux (CentOS 6.8_x86_64)上の EPICS R314.12.3-CSA+Asyn-4.23で検証しています。

4.コードの概要

コードを以下に示します。

5.EPICSデータベースサンプル

サンプルファイルは以下を参照してください。

6.スタートアップファイルサンプル


スタートアップの必要部分は以下の通りです。
dbLoadRecords("db/FB_TR2114.db","L=L0, A=10")

vxi11Configure("L0","172.19.***.***",0,0.0,"gpib0",0,0)

7.まとめ

アドバンテストTR2114温度計の EPICSデバイスサポートおよびデータベースについて紹介しました。
Makoto Tobiyama
9/May/2017

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