[KEKB Bunch Feedback Group]

株式会社エヌエフ回路設計ブロック製マルチファンクションシンセサイザ用EPICS Device Support(Japanese)


by とびやま まこと(Makoto Tobiyama)/KEKB ビームモニターグループ

警告
以下の記述に関しては、意図する、しないに関わらず多くの誤り、誤解が含まれていると思われますので、決して信用してはいけません。これを信じて起きた損害に関しては、当方は一切責任を持ちません。


If you need contact with the author, please E-mail makoto.tobiyama@kek.jp.
目次

1.はじめに

WF1943は1チャンネル出力の0.01μHz〜15MHz、標準5波形+任意波形、高分解能出力、スイープ機能等を備えるマルチファンクションシンセサイザです。

2.サポートする機能

WF1943は非常に多くの機能を持っており、それぞれGP-IB経由でコントロールする事ができますが、このデバイスサポートでサポートする機能は以下の通りです。

3.EPICS環境

本デバイスサポートは、EPICS R313改訂版で開発したものです。EPICSそのものに対する説明、入門出家入道遁世については専門家に帰依するなり、コントロールグループのページをご参照なさるなり勝手になさってください。動作はPPC750およびPPC603で確認しています。

4.コードの概要

特に目新しい機能は使っていませんので、GDLコードのみを以下に示します。 dbdファイルの中で次のように定義します。
#WF1943 dbd list
device(ai,GPIB_IO,devAiWF1943Gpib,"WF1943")
device(ao,GPIB_IO,devAoWF1943Gpib,"WF1943")
device(bi,GPIB_IO,devBiWF1943Gpib,"WF1943")
device(bo,GPIB_IO,devBoWF1943Gpib,"WF1943")
device(stringin,GPIB_IO,devSiWF1943Gpib,"WF1943")
device(stringout,GPIB_IO,devSoWF1943Gpib,"WF1943")
device(longin,GPIB_IO,devLiWF1943Gpib,"WF1943")
device(longout,GPIB_IO,devLoWF1943Gpib,"WF1943")
device(mbbi,GPIB_IO,devMbbiWF1943Gpib,"WF1943")
device(mbbo,GPIB_IO,devMbboWF1943Gpib,"WF1943")
device(waveform,GPIB_IO,devWfWF1943Gpib,"WF1943")

5.EPICSデータベースサンプル

このデバイスサポートで使うデータベースをまとめると、以下の様になります。
DTYPRecordSignalNameFunctionRemarks
WF1943bo0($USER):FUNCTION:OUTPUT出力ON/OFF1でON
WF1943bi1($USER):FUNCTION:OUTPUT_R出力ON/OFF1でON
WF1943ao2($USER):FUNCTION:AMP出力振幅Vpp
WF1943ai3($USER):FUNCTION:AMP_R出力振幅Vpp
WF1943ao4($USER):FUNCTION:FREQUENCY周波数Hz
WF1943ai5($USER):FUNCTION:FREQUENCY_R出力振幅Hz
WF1943ao6($USER):FUNCTION:OFFSET出力オフセットV
WF1943ai7($USER):FUNCTION:OFFSET_R出力オフセットV
WF1943mbbo8($USER):FUNCTION:FUNCファンクション1:正弦波、2:三角波、3:矩形波
WF1943ai2($USER):FUNCTION:FUNC_Rファンクション

7.スタートアップファイルサンプル

通常通りのGP-IB設定をすればOKです。

8.おわりに

マルチファンクションシンセサイザWF1943のGP-IBデバイスサポートの紹介をしました。なお、必要に応じて機能を追加していく予定です。
Makoto Tobiyama
6/Mar/2001

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