但し、Jm(kcr)は、m次のベッセル関数であり、 その第n番目の零点をρmnとすれば、
kc=ρmn/a
kz=Lπ/d
k2=kc2+kz2
である。ここで、aは空洞の半径、dは空洞の長さである。ρmnの 表は、円形導波管のモードの時と同じで、
n | m | |||
---|---|---|---|---|
0 | 1 | 2 | 3 | |
1 | 2.405 | 3.832 | 5.136 | 6.380 |
2 | 5.520 | 7.016 | 8.417 | 9.761 |
3 | 8.654 | 10.173 | 11.620 | 13.015 |
4 | 11.792 | 13.323 | 14.796 | 16.200 |
加速モードとして主に用いられるのは(m,n,L)=(0,1,0)のもので、TM010モードと呼ばれる。ビームに悪さをするモードとしては、TM011やTM110モードが有名で、 前者は軸方向にビームを加速、減速する。後者は偏向モードで、ビームを横方向にけっ飛ばす。
但し、d/dxJm(x)=0となる その第n番目の点をρ'mnとすれば、
kc=ρ'mn/a
kz=Lπ/d
k2=kc2+kz2
となる。
n | m | |||
---|---|---|---|---|
0 | 1 | 2 | 3 | |
1 | 3.882 | 1.841 | 3.054 | 4.201 |
2 | 7.016 | 5.331 | 6.706 | 8.015 |
3 | 10.173 | 8.536 | 9.969 | 11.346 |
4 | 13.324 | 11.706 | 13.170 | 14.580 |
TEモードは電場の向きがビーム軸に対して垂直となるので、 ビームとモード間のエネルギーのやりとりが困難である。このため、 TE型の寄生モードに対してはあまり心配しないことにする。
モード | 周波数(MHz) | 備考 |
---|---|---|
TM010 | 1017 | 加速モード |
TM011 | 2054 | dumped |
TM110 | 1620 | |
TM210 | 2172 | dumped |
TE111 | 1947 | dumped |